10月の最低賃金引き上げ、自社に合うのはどっち?『業務改善助成金(設備投資型)』vs『キャリアアップ助成金(人件費補填型)』
- 岸和田THREE社労士事務所
- 11 分前
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2026年10月1日の最低賃金改定(大阪1,231円、京都1,178円など)に向けて、
社内の賃金見直しを進めている企業も多いのではないでしょうか。
「人件費の負担を少しでも減らしたい」「この機会に国の助成金を活用したい」と考えたとき、候補に挙がるのが「業務改善助成金」と「キャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)」の2つです。
しかし、経営者の方から「結局どっちを使えばいいの?」「両方の違いがよく分からない」というご相談をいただきます。
今回は、それぞれの特徴・メリット・注意点を徹底比較し、自社に合った助成金の選び方を分かりやすく解説します!
1. ひと目でわかる!2大助成金の比較表
まずは、両者の全体像と違いを一覧で整理しました。
比較項目 | 業務改善助成金(設備投資型) | キャリアアップ助成金(人件費補填型) |
主な目的 | 生産性向上(設備投資)と賃上げ | 有期雇用者(パート等)の処遇改善 |
主な要件 | 事業場内最低賃金ラインの賃上げ + 設備導入 | パート・アルバイト等の就業規則改定で3%以上賃上げ |
助成額 | 買った設備代金の一部補助(最大9/10) | 1人あたり4万〜7万円の定額支給 |
資金の使い道 | 設備投資費用への充当 | 使い道自由(賃上げ原資に直接使える) |
こんな企業向け | POSレジ・専用ソフト・機械の導入や改装をしたい | 設備投資の予定はなく、パート等の人数が多い |
2. 業務改善助成金(設備投資型)が向いている企業
「業務改善助成金」は、「賃上げ」と「業務効率化(設備投資)」をセットで行う企業に最適な制度です。
このような企業に
POSレジ、勤怠・給与計算システム、自動券売機、最新の施術・調理機器などを導入したい
作業場のレイアウト変更や店舗改装を行いたい
最低賃金(またはその近辺)で働いているスタッフが数名いる
注意すべきポイント
事前申請が絶対条件: 設備の購入(発注)や賃上げを行う前に、国へ申請して承認(交付決定)を受ける必要があります。10月1日に給与を上げてしまってからでは申請できません。
3. キャリアアップ助成金(人件費補填型)が向いている企業
「キャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)」は、パートやアルバイトなどの有期雇用労働者を多く抱え、純粋に賃上げの持ち出し(人件費負担)を減らしたい企業に最適です。
このような企業に
新たな設備投資やシステム導入の予定は特にない
パートやアルバイトの人数が多く、一律で時給をベースアップ(3%以上)したい
助成金をそのまま「給与の補填」として自由に使いたい
注意すべきポイント
計算基準のミスの多発: 10月の新最低賃金(大阪1,231円など)を下回る賃上げ設定はNGです。現行の最低賃金ではなく「改定後の賃金ルール」を踏まえた上で、適切に3%以上のアップ率を計算して就業規則(賃金規程)を改定する必要があります。
4. 自社に合うのはどっち?選び方の判断基準
迷ったときは、以下のフローで検討してみましょう。
「これから買いたい設備・ソフトや、業務効率化に繋がる設備投資があるか?」
➔ YES なら 「業務改善助成金」 を第一候補に!
「設備投資の予定はなく、パート・バイトの賃上げ原資を確保したいか?」
➔ YES なら 「キャリアアップ助成金」 を第一候補に!
まとめ:10月発効に間に合わせるなら「今すぐ」準備を!
どちらの助成金を選択するにしても、就業規則(賃金規程)の改定や事前申請、賃金の計算シミュレーションなど、10月1日の改定日までに完了させておくべき手続きが数多く存在します。
「自社の場合、どちらを活用するのが一番メリットが大きいか」「併用は可能か」など、気になる方はぜひお早めにご相談ください。
自社の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。
※出典:
・厚生労働省 業務改善助成金|厚生労働省
・厚生労働省「キャリアアップ助成金」



