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【時給3,000円超の衝撃】オーストラリアの「賃金未払い問題」は他人事じゃない。日本の事業所が今後直面する外国人雇用のリアル

岸和田THREE社労士事務所
8月24日
読了時間: 3分

「出稼ぎで稼げる国」として注目されてきたオーストラリアで、最低賃金の高騰とそれに伴う物価上昇が深刻な社会問題となっています。


現在、オーストラリアの最低時給は26豪ドル台(日本円で約3,000円前後)に達していますが、急激な賃上げにビジネスモデルが追いつかない事業者による「生活コスト高騰」や「不法な賃金未払い(いわゆる Wage Theft/賃金搾取)」が多発し、現地機関による高額な罰金命令や店舗閉鎖が大きなニュースとなりました。


一見すると遠い海外の事例に思えますが、実はこれは、数年後の日本(特に都市部やインバウンド・人手不足が深刻な地域)が今後直面する未来の姿そのものです。


今回は、海外事例から読み解く日本の経営者が今後直面するリスクと、外国人材雇用の実務ポイントを解説します。


1. 急激な賃上げがもたらす「事業構造の崩壊」

日本の最低賃金も、関西主要エリアで1,200円〜1,200円台後半へと急激に上昇しています。


賃上げスピードに企業の収益力(価格転嫁や業務効率化)が追いつかない場合、発生するのが「適正な賃金を支払うと利益が出ない」という構造的破綻です。

オーストラリアで起きた問題は、単に悪質な事業主だけが原因ではなく、賃上げ圧力に耐えかねた事業者が追い込まれた結果という側面もあります。


日本においても、単なる時給の引き上げにとどまらず、「業務効率化(IT導入や自動化)」や「適切なサービス価格への転嫁」をセットで進めなければ、事業の継続自体が困難になる時代に入っています。



2. 日本で急増する「外国人材の労務リスク」

人手不足を背景に、特定技能・技能実習(育成就労)だけでなく、留学生アルバイトなどの外国人労働者を活用する企業が激増しています。


しかし、言語の違いや制度の複雑さから、現場では以下のような重大なトラブルが発生しがちです。


手当の除外ミスによる「実質的な最低賃金割れ」


最低賃金チェック時に算入できない手当(通勤手当や残業代など)を含めて計算してしまい、知らぬ間に最賃割れになっていたケース。


留学生の「週28時間制限」の超過(不法就労助長)


他店とのダブルワークを把握しておらず、上限時間を超えて働かせてしまうケース。


固定残業代や割増賃金の未払い


「外国人だから」「本人が納得しているから」と妥当性のない賃金体系を適用し、後に労基署の指導や遡及支払いを命じられるケース。



3. 「知らなかった」では済まされないペナルティ

日本では、外国人労働者の労務コンプライアンス違反に対して年々厳しい処置が取られています。


労基署からの是正勧告にとどまらず、悪質なケースや出入国管理法違反に触れた場合、「外国人材の受け入れ停止処分」や「企業名の公表」など、企業の信用と事業継続に直結するペナルティが科されます。


特に、特定技能などを活用して事業を展開している企業にとって、コンプライアンス違反による受入資格の停止は致命傷になりかねません。



まとめ

オーストラリアのニュースは、「ただ時給を上げれば解決する」という単純な話ではないことを教えてくれています。


国籍や雇用形態にかかわらず、正しい労働条件で雇用し、適切な労働時間管理を行うことは、企業を守るための最低条件です。


自社の外国人スタッフの賃金計算が正しく行われているか


雇用契約書や就業規則が実態に即したものになっているか


10月の最低賃金改定を前に、一度自社の労働環境と労務管理をチェックしておくことを強くおすすめします。


【出典・一次情報】




 
 

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